学生の頃、古典文学がわりと好きで、歴史でも一番興味のあった時代の一つが平安時代でした。だから、今年の大河ドラマは主人公が紫式部ということで見始めたのですが、どっぷりハマってしまって珍しく世間の平安ブームの波に乗っかっています。脚本や役者さんたちの演技のすばらしさに毎回感動しています。
そして一番興味をひかれたのは、美術、特に衣装です。今回のドラマでは各人物のイメージに合わせて作られているということでしたが、四季の自然の色を衿や袖の色の重ね合わせによって表現する「かさね色目」の美しさ、それぞれの身分やシーンに応じた装束の色形が興味深くて、関連書籍を色々買ったりして詳しく調べ、ついにはミニチュアサイズで再現もしてみました。
ほぼ家にあったハギレや厚紙で作りました。髪飾りや冠も作ってありますが、顔は載せないでおきます^^ 1/6サイズの人形衣装は以前から作っているので、これもそのサイズです。再現しようとすると細かな作りや着方も調べることになり、とても面白かったです(もちろん完璧に再現は無理ですが)。
日本の伝統芸能や神事、皇族の婚礼など結構いろんな場面に平安の装束は残っているんですね。今まであまり目を向けていなかったものに興味を持つきっかけにもなりました。
こんなことをやっているうちに、着物はどういうふうに現代の形に変わっていったのだろうかと興味が湧き、そして四季を色や柄で楽しむ心は平安時代も今も変わらないのかもしれないと、改めて私の中の着物熱が上がっていったのです。
つづく~