ひとりデイケア

見えづらい体調不良や生きづらさを抱えてきた日々の、自分なりの工夫や癒しになる「ひとりデイケア」の記録ブログです。

お腹張るけど着物を着たい3

頻繁にお腹が張るため締め付けの苦手な私が、どういうふうにラクに着物を着るのかという話を6年前に書きました。

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着物着ない人にはなんのこっちゃ?ですけど、つまりは体調のことで趣味をあきらめない!!って話です。

以前は、帯については半幅帯のことしか書かなかったので、今回は名古屋帯を結ぶ時の帯枕についての話です。色々調べてみて複数の方が実践されており、私もやってみてとても良かったのでご紹介します。

YouTubeなど見ていても、着付けの仕方は本当に人それぞれです。私は襦袢や着物を着る時に紐や伊達締めを全く使わないので、名古屋帯を買ってお太鼓結びを覚えた際に、帯枕についた紐を見てショックを受けました。

せっかく胸紐も伊達締めも使ってないのに、これ結んだら苦しいんじゃないの…?これをしっかり結ばないと、帯が落ちるってこと!?

…と思ったんですけど、結ばなくてもいいとわかったんです。結ばずに紐を帯の下に引っ張り出せばOKという…

私はこの方法で帯枕が落ちたりしたことは、全くないです。紐の力だけでなく、お太鼓結びがきちんとできれば、構造上落ちることはないとわかりました。

ちなみに帯枕ですが、私は手づくりのものを使っています。100均のスポンジをガーゼでくるんだだけです。大きいほうはハサミで形を整えました。

帯はギュウギュウ締める必要はないみたいです。加減がわかってくると、洋服よりラクかも?と思える時もあります。着物でランチに行っても苦しくなりません。

昔の人は、現代人の洋服のように着物をいつも着ていたのだから、いろんな着方の工夫があったはずですよね。私はたまに外出する時に着物を着たいな~と思っているだけですが、なるべく心地よく気分も上がる着方を、今後も目指していきたいです。

平安ブームからの着物熱再び2

ずっと前に着物の魅力にハマって、6年前にはどうやって苦しくない着付けをするかの工夫の話なども書きました。その後少しブランクがあって、今年平安装束に興味を持ってからの再着物ブームです。

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今年は新たな体調不良で気が滅入ることが多かったのですが、大河ドラマを見る楽しみや、また着物を着たい気持ちに随分支えられました。

着物はリサイクルショップやフリマアプリなどで2、3千円くらいで買ったものばかりですが、状態の良いものが多く、元々は高価なはずの絹の素晴らしい織物や染め物です。中には戦前の「アンティーク」と呼ばれるものもあります。もう現代では作られることのない色柄や、失われてしまった技術による着物が奇跡的に残っているんです。

銘仙という明治~昭和初期くらいに流行した比較的安価な絹の着物があって、大胆な色柄が魅力でアンティークファンに人気です。
これを私は2枚持っていて、1枚はかなり安く買いましたが、袖や裾の内側に結構汚れがありました。それでそのままでは着られないと思ったのと、八掛という裏地のちらちら見える部分の生地を300円(!)で手に入れたので、一か八か自分で付け替えてみることにしました。

左のピンクがビフォーで、右がアフターです。着物の半分だけ八掛を解いて、半分ずつ同じように裁断して縫い付けるという試み、なんとかやり遂げました。床に広げて合わせるのが大変でしたけど。

以前に裁断と印付けをしてもらった反物を仕立てたことがあったので、和裁はほんのちょっとだけ知っていたのですが、着物を解いたらもう感心することばかりで。手縫いでいかに丈夫にきれいに仕上げるか、よく考えられているんですね。手縫いだからこそ、簡単に解いて直して長く着られるんです。

帯にもアンティークものがあります。私が持っている名古屋帯の中で、この(↓)黒字のアンティーク帯はかなり重かったのですが、それは中に入っている芯が重いせいみたいで。芯は簡単にはずせるということがわかったので、ちょっと端だけ解いて裏返してみました。

分厚い帆布みたいなのが二つ折りで入っていました…。
全部抜くと帯がペラペラになりそうだったので、この芯をお太鼓の辺りまでジョキジョキ~っと半分に切りました。そしたらほどよい厚みで、重さも気にならなくなりました。

こういう着物や帯のおかげで、中の構造を知ったりお直ししたりして、より着物を楽しめるようになりました。私の所へやってきてくれたことに本当に感謝です。

ほかにも、この着物はいつ頃どんな人が着ていたのかなと想像したり、この織物はどういうものだろうと拡大鏡で見て調べたり、手持ちの着物や帯と小物の組み合わせを何通りも考えたり。もちろん、動画を見ながら着付けの練習もしています。

以前着ていた時にはまだ持っていなかった名古屋帯も締めるようになり、また体調に関わる新たな課題と解決策も見つかったので、今度書こうと思います。

 

平安ブームからの着物熱再び

学生の頃、古典文学がわりと好きで、歴史でも一番興味のあった時代の一つが平安時代でした。だから、今年の大河ドラマは主人公が紫式部ということで見始めたのですが、どっぷりハマってしまって珍しく世間の平安ブームの波に乗っかっています。脚本や役者さんたちの演技のすばらしさに毎回感動しています。

そして一番興味をひかれたのは、美術、特に衣装です。今回のドラマでは各人物のイメージに合わせて作られているということでしたが、四季の自然の色を衿や袖の色の重ね合わせによって表現する「かさね色目」の美しさ、それぞれの身分やシーンに応じた装束の色形が興味深くて、関連書籍を色々買ったりして詳しく調べ、ついにはミニチュアサイズで再現もしてみました。

ほぼ家にあったハギレや厚紙で作りました。髪飾りや冠も作ってありますが、顔は載せないでおきます^^  1/6サイズの人形衣装は以前から作っているので、これもそのサイズです。再現しようとすると細かな作りや着方も調べることになり、とても面白かったです(もちろん完璧に再現は無理ですが)。

日本の伝統芸能や神事、皇族の婚礼など結構いろんな場面に平安の装束は残っているんですね。今まであまり目を向けていなかったものに興味を持つきっかけにもなりました。

こんなことをやっているうちに、着物はどういうふうに現代の形に変わっていったのだろうかと興味が湧き、そして四季を色や柄で楽しむ心は平安時代も今も変わらないのかもしれないと、改めて私の中の着物熱が上がっていったのです。

つづく~