
観終わったら書こう、と思っていたら、随分時間が経ってしまったのですが、朝ドラ『あんぱん』にハマっていました。
大体いつも、世間の流行とはかなり違うタイミングで何かにハマることが多いのですが、今回は初めからしっかり録画予約もして、リアルタイムで観ることができました。やなせたかしさんが好きだからチェックしていたのです。大器晩成のやなせさんと、彼を支えた奥さんの話というのは、バディーもの(?)の好きな私には見逃せません。
それにしてもこのドラマはとても良かったですね。主人公ののぶが良い子過ぎない所、そして、たかしの「たっすいがー」な所が良かったです。
周りの家族や友人たちも「出来過ぎ」な感じがなく、楽しめました。のぶのお母さん役の江口のりこさん、好きでした。そして、たかしの伯父役の竹野内豊さんも素晴らしかった。伯父さんのセリフにはとても感動しました。やなせたかしさんの本は何冊も持っていますが、残された言葉に励まされたことが、これまでにもありました。
私が子どもの頃にもアンパンマンのアニメはテレビでやっていましたが、私が『アンパンマンのマーチ』の本当の良さを知ったのは、大人になってからでした。友達がカラオケで歌っているのを聴いた時に、衝撃を受けたのを覚えています。「何のために生まれて、何をして生きるのか」という歌詞が、当時の私にすごく響いたのです。
私自身、何者にもなれないことにずっと苦しんできました。興味を持てば、いろんなことをそれなりにやれる手先の器用さは持っているのに、何のスペシャリストにもなれなくて。結局自分は何を一番やりたいのか、何に向いているのか、選択を間違えてきたのか、悩んできました。
いつだったかSNSで「何かになろうとするからいけない」とつぶやいている人がいて、ハッとしたのを思い出しました。『あんぱん』で、のぶとたかしが同じことを悩むシーンを観た後にも、誰かが「世の中のほとんどは、何者にもなれない人たちに支えられている」と言っているのを見かけました。私にはのぶやたかしの苦しみがすごく理解できたので、そういう誰かの言葉に救われる気がしました。
今の私は何かを新たに仕事にしたいとか注目されたいとか、そういうことはなかなか難しいですが、ただ創作をしていくことにおいては、自分が本当に作りたいもの、表現方法に辿り着くまで長くかかっても、いくつになってでも遅くはないのだと、とても励みになりました。自分の負のエネルギーや体験を、創作するエネルギーに変えていけたらいいなと思っています。
